「このテレビ局と広告会社のセットはずっと…」ボートレース津のＣＭ契約をめぐって収賄か 市の職員とテレビ局社員逮捕(2022/9/8)
ボートレースのCM契約をめぐって賄賂（わいろ）を受け取った疑いで、三重県津市の職員と、三重テレビの社員が7日、逮捕されました。
このテレビ局で放送されたボートレースのCMは、2019年以降、同じ広告会社が担当していたとみられています。
8日送検された、津市ボートレース事業部の主幹・畑充彦（はた・みちひこ）容疑者（46）と、三重テレビ放送の東京支社営業部酒井輝（さかい・あきら）容疑者（35）。
2人は、2019年1月、ボートレースのテレビCMをめぐって契約の便宜を図る見返りに、広告会社の役員から現金十数万円を受け取った収賄の疑いが持たれています。
2人は容疑を認めているということです。
三重県津市が運営する「ボートレース津」。その企画・広報の仕事に携わっていた畑容疑者は、津市の職員。公務員であることから、賄賂を受け取ることが禁止されています。一方、テレビ局社員の酒井容疑者は公務員ではありませんが、警察は、今回の収賄事件で、刑法の「身分なき共犯」にあたるとみて、逮捕しました。
また、賄賂を受け取る「収賄罪」の時効は5年ですが、賄賂を渡す「贈賄罪」の時効は3年。今回の事件は3年以上経っていることから、広告会社の役員は逮捕されませんでした。
逮捕容疑に関わるCM契約は、入札ではなく「随意契約」の形で広告会社に三十数万円で発注されています。7日、津市が開いた会見で担当者は…
（津市ボートレース事業部 内田博久部長）
「私の知っている限りでは、このテレビ局と広告会社のセットはずっと…この頃（2019年）から続いていると」
津市によりますと、事件が起きた2019年以降、三重テレビが放送したボートレースのCMは「全て同じ広告会社が担当していたと記憶している」ということです。
また、津市の調査では、この広告会社と契約したCMが2009年度には、すでに年に1本から2本程度、放送されていたとみられることも新たにわかりました。
津市は、CMの契約に至った状況などを検証しています。また、警察はきょう関係先を家宅捜索し、余罪などを調べています。
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